仕上げ方法で自在に変化するシルバー
シルバーの仕上げは高速の電動グラインダーを使用して研磨します
手作業によるものなので 出来上がりにはひとつひとつ個性が生まれてきます
造形したデザインに合わせて研磨方法を選びます


鏡面仕上げ
名前の通り 曇りのない鏡の状態まで磨き上げた仕上げです
鏡面に仕上げたシルバーは 不思議なほど発光して非常に美しいです
それはプラチナやホワイトゴールドよりも反射率が大きいからです
そのためシルバーを身に着けた時 肌のトーンが上がって見えます
マット仕上げ
落ち着いた雰囲気のつや消しとなります
鏡面仕上げと合わせることで 光沢とマットのコントラストによる表面効果がねらえます
白仕上げ
バーナーなどでシルバーに高熱を加えた後 酸につけると 表面が少しざらっとした金属なのに暖かみのある白に変化します
部分的にフチなどを鏡面に磨き シルバーの白肌に表情をつけていきます
光と白のコントラストなので 清潔感のある仕上がりとなります
黒仕上げ(いぶし)
彫刻などでできた凹凸の凹の部分に強く黒が反映して ラインの強調や立体感を出すのに効果的です
いぶすと完全に光を失いますので 凹凸の凸の部分を鏡面に磨きます
光と影の共存で 味わい深い魅力的な仕上がりとなります


石留め
大ぶりの石を扱うことが多いので主に覆輪留めで仕上げていきます
精密な石留めなど高度な技術を必要とするデザインは 職人の方の手をお借りして仕上げていきます